賢威ではじめるわかりやすいSEO対策入門
どんなに稼いでいるアフィリエイターでも全てのSEO対策を実施しているわけではありません。それぞれのどの戦略や立場、SEO手法をとるかによって、「やるべきSEO対策」と「やらなくていいSEO対策」は、実は明確に違います。それをまずしっかり把握/理解していないと、いくら時間やコストをかけても効果的なSEO対策はできません。
せっかく賢威を使っているのに、結局、SEO対策がよくわからなかった、アクセスアップができなかった、ということがないように、まずはアフィリエイター目線で「稼ぐためのSEO対策」の種類と手法を整理しましょう!
2種類のアフィリエイト手法について
まずはこの2つのアフィリエイト手法が存在することをしっかりと把握しましょう。手法の呼び方は他にもいろいろありますが、大雑把に分類すると大体のアフィリエイト手法がこのどちらかに分類できます。そして、このどっちのアフィリエイト手法に影響を受けているかによって、とるべきSEO対策というのは180度、全く変わってきます。まずはそれぞれのアフィリエイト手法の特徴を理解しましょう。
量産型アフィリエイト | キーワードでの上位表示を狙って数十記事程度のブログをどんどん新規ドメインを取得して大量に作成する手法 |
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パワーブログ型アフィリエイト | 1つのテーマで数百記事のコンテンツを入れて、ロングテールでアクセスを集めながら1つのブログをしっかり育てる手法 |
量産型アフィリエイトの特徴とは
量産型アフィリエイトの特徴として、「30~50記事程度のブログを次々と大量に構築する」というスタイルなので、1つ1つのブログを完成させるのにかかるのに掛かる時間や手間といったコストが少ない、という利点があります。
また初心者にとっても「下手な鉄砲も数打てば当たる」の理論で、ブログを大量に作りまくれば何かしらの報酬は発生しやすいです。(作業量にそのまま報酬が比例しやすいので、努力が報われやすい)。なので王道教材のLUREAをはじめ、初心者にまず量産を教えるアフィリエイト教材も多いです。
SEO対策
手持ちの駒(ブログ)が多数あることと、1つ辺りにかけているコスト(時間や手間)が少ないため、ある程度、思い切ってリスクをとったSEO対策が可能という点が大きな特徴です。失敗しても、また作り直せばいいだけだからです。
なので後述しますが、SEO手法としては、量産型の場合は自演リンクをガッツリ貼って上位表示を狙いにいく方法が王道です。
ブログの内容(コンテンツ)
ブログの内容は、そもそも成約に直結しそうなキーワードをピンポイントに狙って量産しますので、セールス記事や、レビュー記事が大半になります。むしろ量産型で、成約に直結しない記事を書くのは無駄です。また1つのブログにあまり時間をかけたくないので、デザインの作り込みも最低限にとどめることが多いです。
なので、ブログの品質(コンテンツ)としては、どうしても薄いものになってしまう傾向があります。またどうしても単調作業の繰り返しになりやすく、仕事として飽きやすいというデメリットもあります。
報酬について
短期的には結果(報酬)がでやすいです。また成約率の高いキーワードで上位表示させることが全てなので、記事の更新や文章のライティングに深く頭を悩ませる必要がありません。潜在的にであれ、直接的にであれ、商品やサービスを欲しいと思っている人に、そのまま商品やサービスを紹介すれば稼げます。
一方で、1つのブログで長期的に稼ぎ続けるのには向かない手法です。なので宿命として、新規ブログを常に作り続ける必要があります。リアルタイムで上位表示されるキーワードが増えていけばいくほど、報酬額も膨らんでいきますが、Googleのアルゴリズム変動などの影響をモロに受けやすい手法です。
参入障壁
短期間で作成できるブログなので、ブログそのものの参入障壁は低い(誰でも後発で真似できてしまう)です。一方で、ビッグキーワード(検索回数が多いワード、競合の強い激戦区キーワード)で上げれるようになると、手持ちのバックリンクの数や質、SEOスキルなどが参入障壁になります。
パワーブログ型アフィリエイトの特徴とは
パワーブログ型アフィリエイトは、1つのテーマに対してコツコツと質の高い記事をたくさん更新して、ロングテールでアクセス数を集める、というスタイルです。この「ロングテール」というのは、たくさんの記事で検索数の小さいキーワードやニッチなキーワードを大量に拾いまくってアクセス数を集める戦略です。
例えるなら、ビッグキーワードでの上位表示が「人通りの多い場所を狙ってドーンと入口を1つ作って集客する」のに対して、ロングテールは「普通の道のあっちこっちに、たくさん入口を作って集客する」方法です。(より専門的に知りたい場合はググってください)。このパワーブログ型は、実質は「ロングテール戦略」とほぼ同義です。
ブログの内容
コンテンツ(ブログの内容)としては、売れそうなキーワードだけに限定せず、細かいニッチなキーワードも幅広く拾ってアクセス数を集めるため、記事の内容もバリエーション豊かになってきます。成約に直結するような記事だけでなく、一般的な「お役立ち情報」や「読み物としておもしろい記事」も豊富なことが多いです。またサイトデザインもしっかり作り込むことが多いので、一般的にイメージされる「アフィサイト」というよりは、メディアサイトっぽいブログになります。
SEO対策
1つのブログに相当な手間と時間が掛かるため、あまりリスクをとった過剰なSEO対策はしないのが一般的です。「良いコンテンツを作って、ナチュラルリンクを集める」「ツイートやはてブなどのソーシャルメディアで拡散させる」という方向で議論されることも多いです。
ただナチュラルリンクを集める手法というのは、まだまだノウハウとして体系化されておらず、めちゃくちゃ難しいので、基本的には「検索数の大きいワードでの上位表示」には最初からあまり期待せずに、上記のロングテール戦略で大量のアクセス数を集めることが多いです。
報酬について
リスクをとったSEO対策をしないので、アクセス数が集まってきて、コンスタントに報酬が発生するようになるまでやや時間が掛かります。そのかわり、いったん軌道になると少ない手間とメンテナンスで高い売上高を維持することができます。
「積み上げ型のブログ構築」なので、時間が経てば経つほど1つのドメインがどんどん強くなります。時間の経過とともに、Googleからの評価も益々上がりますし、ユーザーからの認知度やブランド力も強まりますので、1つのブログで長期的に稼ぎ続けることができます。
参入障壁
参入障壁という意味でも、後発組には簡単に追いつかれないくらいの差を構築することができます。例えば、有名な情報系アフィリエイターのブログなんかでは、記事数(あるいはインデックス数)が1000以上あることも珍しくないですが、これだけ記事数があれば、そう簡単に新参アフィリエイターには真似できないはずです。
※もちろん、意味のないページを大量に生産するのでは全く意味がなく、ただのスパムです。質の高い記事をコツコツと長期間にわたって更新し、積み上げることが大事です。
誰がどの立場で何の目的で情報を発信しているかを見極める
双方の特徴をしっかり理解していただくために、できるだけ対極的に2つの手法を解説しましたが、現実的には両方を特徴を取り入れたような中間色のアフィリエイトブログも存在します。あくまで、傾向としての特徴をまとめただけなので、そこはご理解ください。
ネット上で著名なアフィリエイターや有名人が情報を発信するときには、どっちかの手法におおきく偏った情報発信をして、もう片方の手法を叩く、否定する、ということがよくあります。特に自身で商材や塾を販売/運営しているような有名人に多いです。
これはポジショントーク(もとは株用語で市場が自分に有利なように動くように発言を選ぶこと)と呼ばれるもので注意が必要です。例えば、ホワイトハットSEOを推奨する塾や教材を販売している有名人であれば、コンテンツ重視のパワーブログ型だけが正解のような情報を発信して、逆に量産型のデメリットやリスクを必要以上に煽る、といった場合があります。
こういったバイアスのかかった情報に惑わされることなく、冷静に自分の手法にあったSEO対策の情報を取捨選択することが、賢く稼ぐためには凄く重要なことです。それでは次にSEO対策の具体的な手法について解説します。
ホワイトハットとブラックハットSEO
それぞれの手法と最も相性の良いSEO対策は?
ブラックハットSEOという言葉は、最近はあちこちで必要以上に叩かれてしまい、悪いイメージが定着してしまっているため、公平性からもあまりこの言葉は使いたくないのですが、他に良い言い方が存在しないので、とりあえずはこの用語で解説していきます。
またここでいうホワイトハットSEOも、この記事では「1本たりとも自演リンクを許さない、絶対にダメ!」というような潔癖な意味では用いていません。あくまでもなるべくGoogleの推奨するガイドラインを準拠して、なるべく自演リンクに頼らずにアクセスアップを図る、という程度の意味です。
ブラックハットSEO | サテライトブログからの自作自演の被リンクにより、成約に直結するような人気キーワードでの上位表示を狙うSEO手法 |
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ホワイトハットSEO | Googleのガイドラインを準拠し、ロングテール戦略やナチュラルリンクの獲得、SNS集客などでアクセスアップを図る手法 |
ブラックハットSEOとは?
概要
ブラックハットSEOとは自演リンクを貼って、自分の手持ちのサイトからメインのターゲットサイトにリンクジュースを送ることでブログを上位表示させることです。SEO対策の目的で自分の持っているサイトから自分の持っているサイトへリンクを送ることを自演リンクといいます。人工リンクともいいます。
もちろんGoogleの規約違反ですのでやりすぎるとペナルティを受ける可能性が常にあります。一方で、正直、まだまだSEO効果は絶大です。というよりも、現状のアルゴリズムでは、競合の多い激戦区キーワードやビッグキーワードになってくると、自演リンクなしではほぼ上位表示は不可能です。これが「ホワイトハットSEOは机上の空論だ」といわれる理由でもあります。
量産型との相性
ブラックハットSEOは常にリスクを伴います。ブラックハットで上位表示されるページは、いくら巧妙に作ろうとも結局のところ、「まだGoogleにバレていないから上位表示されている」に過ぎないわけで、いつ飛ばされるかわからない運命にあります。
そのため必然的に、ブラックハットSEOで上げるページは、なるべく時間やコストを掛け過ぎずに、またリスク分散のために量産する、という発想になります。また量産型のブログというのは、記事数が少なくロングテールでのアクセスが狙えないので、「キーワードでの上位表示が全て」です。上位表示できなければ、アクセスはないに等しいのです。そういった両者の強みと弱みが一致するため、ブラックハットSEOは量産型で用いられることが多いです。
最近の傾向
最近の流行は主に2つあります。1つは、バックリンクの構築に限りなく時間とコストをかけて、どうみてもナチュラルリンクにしか見えないレベルにサテライトを作り込む、という方向性です。ドメイン元やサーバーを分散し、アンカーテキストを分散し、メディアの種類(WordPress、無料ブログ、HMTLサイト、ソーシャルサイト)を分散し、発リンク元(サイドバー、フッター、個別記事)を分散し、リンク先(トップページ、個別記事、etc)を分散し、被リンクを貼るペースや期間を調整します。
またターゲットサイトへ直接リンクを送るブログ数をなるべく減らして、「バックリンクのバックリンク」を構築することでリンク構造をより複雑かつ間接的にして、バレにくくする、という方法です。メリットとしては、ペナルティを受けるリスクもかなり抑えられるため、メインサイトをしっかり作り込むことができます。なので、究極的には、傍からみると限りなくクリーンに近い手法になっていきます。逆にデメリットとしては、膨大な時間とコストが掛かります。初心者には物理的に無理なくらいの作業量が発生します。ここまでやっているのは大抵の場合、法人アフィリエイターです。
もう1つの流行は、「売れやすそうなスモールキーワード」を狙って10~30記事のペラサイトを量産する方法です。こっちは分散にもあまり気を使わずに、飛ぶことも覚悟で露骨なリンクの貼り方をすることも多いです。そして、とにかく数をこなします。要はサイトが飛んだとしても、それを上回るペースで上位表示させ続ければ稼げる、と言う発想です。よりブラックに近い方法ですね。こちらを実践しているアフィリエイターの方は結構います。売れるキーワードが見つかったら、同じキーワードで2つ目、3つ目のサイトを作るのも特徴です。
ホワイトハットSEOとは?
概要
ホワイトハットSEOは、上記のブラックハットSEOとは真逆の発想で、自演リンクは全く貼らない、もしくは貼っても初期フェーズでの数本にとどめます。基本的になるべくGoogleの求めるガイドラインに準拠しますので、ペナルティを受けるリスクは極端に低いです。
一方で、前述のように「上位表示」で勝負しようとするとブラックハットSEOにはまだまだ歯が立ちません。なぜなら結局のところ、Googleの検索順位決定のアルゴリズムが「被リンク」で決まっている以上、上位表示にはリンクが必要です。そして、完全にナチュラルな自然リンクを大量に集めるのは限りなく難しいです。
結果として、いわゆる人気キーワードやビッグキーワードでは勝負せずに、ロングテール戦略で小さいキーワードをたくさん拾うことに特化することになります。小さいキーワードといっても、実は検索エンジンに打ちこまれる検索キーワードの9割以上はこれらの「小さなキーワード」なので、これらをたくさん拾うだけでも十分に稼げるくらいのアクセス数を集めることは可能です。
パワーブログ型との相性
ペナルティを受けるリスクがほとんどないため、1つのブログを長期的にじっくり育てるパワーブログ型と非常に相性がいいです。また今後、加速するGoogleのアルゴリズムの進化やアップデートに怯える必要がないため、安心して長期的な戦略をもってブログの作成をおこなうことができます。
1つの目安として、ブログの運営者情報(著者情報)を押し出していたり、本人が顔出ししているようなブログは、パワーブログ型であることが多いです。つまり、運営者自身の信用やブランドを大事にしていたり、ソーシャルメディアなどからも集客できる仕組み作りを長期的に考えることが多いので、よりホワイトハットSEOの理念に近いといえます。
最近の傾向
最近のホワイトハットSEOの傾向は、先ほども少し触れましたが明らかに「ソーシャルメディアとの連携」が加速しています。バックリンク作成を一切やらないので、その分の時間を使ってtwitterやはてブ、YouTube、Facebookなどの、ソーシャルメディアからの集客の仕組み作りにあてることも多いです。これが上手くいけば、検索エンジンだけに依存しないため、より安定したアクセスを確保することができます。
賢威と相性の良いSEO対策はどっち?
賢威テンプレート開発者の松尾氏の立場は
その上でいうと、賢威テンプレート開発者でSEOコンサルタントでもある松尾茂起さんは「ホワイトハットSEO」「コンテンツSEO」の提唱者です。一応、上位表示には外部リンクが必要というスタンスではありますが、あくまでソーシャルメディアでの拡散等を含めた「ナチュラルリンク」を集める、という方法を提唱されているため、自演リンクには積極的ではない立場です。
そういった理念のもとに作成されているブログテンプレートなので、基本的には「パワーブログ型」のブログ構築により向いていると言えます。記事ごとにインデックス設定やcanonical設定ができるくらい、1ページ1ページの内的SEO対策に細かい配慮や気配りのあるテンプレートの設計から考えても、どちらかといえばホワイトハットSEOでの利用を想定していると思います。
一般アフィリエイターの賢威の使い方は
賢威とSIRIUSの違い
実際のところ、10ページにも満たないような「ペラサイト量産」に賢威を使っているアフィリエイターはあまり多くないですし、逆に数百ページ以上のコンテンツを有するパワーブログにSIRIUSを使っている、という例もあまり見たことがないです。まあこれは、HTMLサイトとWordPressブログの特性ともいえますが。
この辺の考察は、「頂上決戦!SIRIUSと賢威の違いをアフィリエイター目線で徹底比較!」の記事でもしていますが、両者のコンセプトとして「誰でも簡単かつ短時間でそれなりに綺麗なサイトが作れるSIRIUS」と、「内的SEO対策が完璧でカスタマイズもしやすく、長く使えるテンプレート賢威」というのが、それぞれの特徴を言い表すのに的確だと思います。
私個人も両方持っていますが、賢威を使うときはこちらの「パワーブログ型」のサイトを構築することが多いです。
賢威がパワーブログ型に向いている理由
これは賢威を長く使っている方なら経験があると思いますが、賢威テンプレートでブログを作っていると、頻繁に「ブログのトップページよりも個別ページが上位に表示される」という逆転現象がおこります。
記事の1ページ1ページが、ブログの「玄関」としてトップページと同じくらい強い、という印象です。これは私もプログラマーやSEOの専門家ではないので、具体的な根拠が述べられないのが申し訳ないのですが、おそらく内部のソースコードなどが綺麗だからだと思います。
つまり個別記事で細かいキーワードを拾いまくる「ロングテール戦略」をとる場合には、賢威の「個別記事がいろんなキーワードで上位表示されやすい」という特徴は、かなり強い武器になります。この抜群の相性に気付いてからも、ある程度の記事数のあるブログを作成するときには賢威以外は使わないようにしています。
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